2018/12/21

久御山町青年部 長島真人さん

平成29年度より「原点回帰」をテーマとして、部員の事業所の「訪問視察」をしています。部員は普段から仲はいいのですが、お互いの仕事については漠然としたイメージしかありません。事業所を訪問して設備を実際に目で見て感じて詳しく知ることで、具体的にどう関われるのかを考えることができ、新たなビジネスチャンスが生まれるのではないかと考えました。まずは金属製品加工業をしている私の工場の視察から開始。溶接したり鉄をガスで切ったりするところを見てもらいました。視察の際、素人目線で的外れでもいいので「悪いと思うことを指摘する」ことをお願いしています。本人にとって当たり前になって麻痺していることを指摘してもらうことで、改善に繋がることがあるからです。例えば、私の場合、「一般の消費者向けに何か作ってみてはどうか」という指摘があり、現在検討中です。事業所のレイアウトや荷物の配置などに疑問が上がるケースもありました。金属製品加工業、ステンレス製品加工業、自動車販売業、保険代理店、青果卸売業など、部員18名のうち半分程度の視察が終了しました。事業所の内容を知ることは、訪問した部員10数名すべてが営業マンになれる……つまり、営業力が10数倍になるということです。実際、部員同士のコラボ案も挙がってきています。例えば、昨年、私が事務所を建て替えたのですが、その際、大工、電気屋、水道屋など、すべて商工会メンバーに依頼することができました。他の商工会さんからの視察希望もいただいています。商工会はつながりが一番大切だと私は思います。
 そのほか、各種イベントで出店しており、「青年部焼きそば」はソースをブレンドして独自の味つけを追求しています。
 今後の課題としては、4年後に部員が半数になってしまう危機的状況なので、新入部員の増強について課題と意識しています。また、これまで青年部では、どんな目的で事業展開していくかを決めてこなかったという反省点があるので、「目的を持って活動する」ということを、今後は意識しながら青年部を盛り立てていきたいと思っています。