2018/12/21

京北商工会青年部 東昇平 部長

 約10年前から地域振興事業として毎年7月末ごろ京都市京北森林公園で「森のカブトムシドーム」を主催しています。林に10m四方程度のネットを張り、そこに500ペア(1,000匹)のカブトムシを放ち、それを子どもたちが捕まえるイベントで、300人ほどの来場があります。捕まえたカブトムシはワンペア500円で持ち帰ることができます。
当日は、地元の飲食店による飲食ブースを設け、ステージで地元の和太鼓、三線などが上演されたり、自慢の水鉄砲を持ち寄って的(商品)を倒すウォーターバトルがおこなわれたりします。イベントを通じて「命の大切さ」を学んでもらいたいというコンセプトがあり、このイベントで捕獲した(他で入手したものでも良い)カブトムシの卵を孵化させ、さなぎを経て羽化させ成虫まで育てた人を表彰しています。
 昨年スタートしたのが出張授業、京都府立北桑田高校への「アントレプレナーシップ授業」です。京北地域にある府立高校で普通科と森林リサーチ科があり、普通科キャリアデザインコースの一年生に出張授業をしました。青年部から電気工事屋、石積み職人、犬の保育園経営(飼い犬の一時預かりや躾をする)、そして、工務店の僕の4人で講師をしました。全3回で、1回目は「今年の目標」を漢字で書き発表してもらい、2回目は「目標までどんな努力をしたか」、3回目は「もしも就職したとしたら」という設定で、講師の職場に就職した場合のビジネスのアイデアをシミュレーションしてもらいました。2018年度以降は、新一年生はもちろん、今回の1年生が2年生、3年生となっても継続していく予定です。そこから誰か就職してくれたらうれしいですよね。ほかにも11月の「京北ふるさとまつり」では、石積み職人さんが作った石窯、ペレット業者さんのペレット窯と、2種類の窯で焼いたピザで出店したりもしました。うちの部員は“ほんまもん”が多いと自負しています。