地域活性化事業として駅前のショッピングモールの駐輪場を借りて、毎年7月に立ち飲み屋『スタンディングバー』を開催しています。精華町は新しくできた関西文化学術研究都市の中心地区、いわゆる「学研都市」のエリアと、昔ながらの地域があります。学研地域の方は駅からバスに乗って職場に通勤されているので、地元の人との交流の機会がないのではと、その交流を図るために企画されたもので、7月の金曜日と水曜日に計5回開催しています。バーのテーブルも部員の手作りで、屋根はないので夕立など天候には悩まされます。
開始して約10年。かなり浸透し定着してきました。毎回延べ100人ほど来店していただいています。朝から駅前でビラ配りをしたり新聞折込広告を入れたりして告知していますが、学研地域の方の集客という意味では当初の予想より少なく、さらなる告知が今後の課題です。お客さまは、仕事帰りの男性や、ビニールシートを敷いて子どもを遊ばせている主婦などさまざま。メニューは生ビール一杯500円。おつまみも少しつけていますが、食べ物は持ち込み可能なため商業施設で買う人がほとんどで、商業施設にとってもメリットがあるようです。暑い時期にわざわざエアコンのない屋外の店に飲みに来てくださっているということは、いろいろな方と顔を合わせられるこの「空間」を楽しみにきてくださっているということ。きちんとおもてなししてしっかり楽しんでもらおうと試行錯誤しています。
また、11月の「せいか祭り」では焼きそばで出店。『ヤングメン』という名前でブランド化を試みており、ソースも独自でブレンドして焼いています。
なるべく事務局に頼らず自主運営していくスタンスを強く打ち出しており、部員それぞれが自分の担当した事業において学んだことを、自身の事業に還元できるように考慮しています。おかげさまで、自分も担当した事業に愛着を持てましたし勉強になっています。
アーカイブ: 活動報告
和束町青年部長 喜多章浩さん
青年部は10数名と部員数も少なく、地元のさまざまな活動を掛け持ちしているメンバーも多いため、活動としては地域振興事業としてのイベントのサポートが主軸になっています。
8月に開催される「わづか夏まつり」は、10年ほど前から始まったものですが、途中2〜3年の中断を経て数年前に再開しました。青年部はテントを張るなどの準備をしたり、当日、ビンゴ大会を開催しています。子どもたちが喜びそうなものを買ってきたり、協賛をしていただいている方が持ち寄っていただいたりした商品をたくさん用意します。たくさんの親子が参加してくださっているので、毎年、すごい熱気で盛り上がる人気のイベントです。
秋に開催される「和束のかわづ祭り」は平成28年から始まり、平成29年度から参加することになった祭りで、「かえる」がテーマのお祭り。かえるの置物など、かえるグッズがたくさん売られ、かえる好きが集います。かわづ祭りというのが、そもそも、日本のあちこちで開催されていて、この地でも開催することになったと聞いています。青年部は、「かえるビール」と「抹茶ポップコーン」を売りました。かえるビールは、“ワンコインで買える”と「かえる」を文字って売ってみました(笑)。抹茶ポップコーンは、ポップコーンに和束町の抹茶パウダーを振りかけたもので好評でした。
ほかには、6月に「きずな運動」として、みんなで清掃活動をおこなっています。部員数が少ないうえに参加する顔ぶれが決まっているので、なかなか大変ですが、和束町を盛り上げるためにみんなで協力しています。
笠置町青年 部長
笠置町は自然にできた巨岩があり、昔からボルダリングの聖地と言われ、映画『笠置ロック』の舞台にもなりました。また、遊びカヌーの発祥の地とも言われており、カヌーをしに来られたり、カヌーが製作されたりしています。
定例会も毎月開催していますが、事業としては四季折々のイベントのサポートがメインです。4月に笠置さくらまつり、7月に笠置夏まつり(第1土曜)、11月に笠置もみじまつり、12月に全国ご当地鍋フェスタ(第1日曜)という4大イベントの準備や当日の誘導など。部員数が9名と少なく、あまり出店はできていませんが力仕事で頼りにされています。
「笠置夏まつり(花火大会)」は2018年度が30回目。役場・商工会・観光課が共同主催です。花火大会が全国的に消えていっているなか、ずっと継続しており、大阪方面からの来客が多いようです。約1800発と少ないものの、会場が谷あいで音が体に響き、目の前で見られるというのが、大きな大会では味わえない醍醐味です。青年部は準備はもちろん、当日、かき氷やフランクフルトで出店しています。
「全国鍋フェスタ」はかなり希少だと思います。やはり共同主催で、青年部は準備や当日の誘導・警備・案内などしています。平成23年度の国民文化祭の事業がきっかけで、笠置町では、雉(きじ)を飼育・販売していて地元の旅館で「きじ鍋」が定着していたことから、この「キジ鍋」をアピールするために企画したものです。全国から40種類ほどの鍋と、いろいろなグルメが出展します。グルメは審査はしませんが、鍋は審査をしてグランプリは表彰(賞金あり)します。
「笠置もみじまつり」の時期の紅葉の赤絨毯は見もの。ぜひ見にきてください。また、青年部の有志で『笠置BBQ Company M5』を出店しました。店舗は自分たちの手でリノベーションし、メンバーが交代して協力して運営しています。ぜひ注目してもらいたいです。
木津川市商工会青年部 西井貴信 部長
木津川市は、木津町、山城町、加茂町の旧3町が合併した市で、青年部は80名近い大所帯です。旧3町の祭りが秋にあり、木津川市木の津まつり(11月半ば)、木津川市やましろまつり(11月初旬)、木津川市かもまつり(10月)と、3つの祭りをステージや出店でサポートしています。木津町や加茂町はステージの企画進行がメイン。今年は青年部の有志のバンドも出演しました。山城町では特産のたけのこを使ったご当地バーガー「山城たけのこバーガー」を売っています。初代のバーガーは、たけのこをフライにしていましたが、昨年の新作は鰹出汁で煮たあとバター炒めにしました。多いときには1,500個売れたことも。人気が定着してきて、市役所からの要請でついに商工会の手を離れて商品化していく動きになっています。また、花火大会が有名な夏祭り「木津川市2017夏祭り」では、青年部は毎年、協賛しつつ準備や片づけのお手伝いをして、ビールなど飲み物の出店もしています。
特色があるのは、地域振興事業の「宅配サンタ」です。未就学児の親からプレゼントを預かり、それを12月24日、または23日の夜に配るのです。昨年は約70件のご家庭に、40人ほどの部員が集まり5つのグループに分かれて配布しました。日程は毎年リーダーが決めています。配るのは夜ですので、家を見つけるのも困難です。昔ながらの家は表札がない家や入り口がわかりにくい家が多く、新興住宅地は表札があるものの小さくてわかりにくかったりします。2017年度は雨天だったのもありちょっと大変でした。保育園にチラシを撒いて告知して、保育園から申し込みをいただき、各商工会にプレゼントを持ってきてもらうという流れで、費用は無料。加茂町が15年以上前からやっていた事業で、合併後、木津川市としても継続しています。子持ちの部員も多いので、クリスマスイブに出るのも大変だったりもしますが、とても喜ばれています。
宇治田原町商工会青年部 安井寿明 部長
2015年から始まった婚活事業がかなり反響であり、この度、役場からの要請で3回目を2018年9月におこなうことになりました。現在、進行中です。「座禅で、まじめに婚活 in UJITAWARA」というもので、禅定寺で座禅をして、早蕨山荘「赤政」で食事をします。25対25、男女50名でおこなった結果、1回目は7組、婚活アドバイザーさんに来ていただいた2回目は11組とカップリング率も高く、成婚にいたったカップルも1組ありました。結婚されたお二人には会場の早蕨山荘「赤政」さんの宿泊券を贈呈しています。
また、資質向上としては経営セミナーを開催し、自分の会社をプレゼンできるようになることを目的とした講習をしました。9~2月までの全5回で、最終回には各自パワーポイントを使ってプレゼンテーションをおこないました。
緑茶発祥の地で緑茶の産地であることから、2014年に、ご当地ペットボトル開発制作販売業事業として、宇治田原町茶業青年会と共同開発したのが、宇治田原産茶葉100%の『宇治田原茶』。以来、継続している事業で、毎年、春ごろから、部員が経営している宇治田原町内のセブンイレブン、宇治田原カントリー、商工会の窓口、地域振興のイベント出店などで販売しています。保存料を使っていないので少しずつ変色してしまうのですが、時間が経ったほうが番茶のようでおいしいという声も。
地域振興事業としては、各お祭りなどのサポートをしています。11月におこなわれる商工会が主催する「宇治田原商工祭」は女性部と協力して実行委員としてがんばっています。当日も、青年部ではハーブフランク、地鶏のジャークチキンを販売しました。ケータリングの仕事をしている副部長がいろいろ提案してくれるのでメニューが豊富です。部員は今年度3名増えて、18名になりました。人がいないとどうしても一人の負担が増えるので増員強化にも力を入れています。